サクッとした衣に、ほくほくのじゃがいも。揚げたてのコロッケを目の前にすると、ついもう一つ食べたくなってしまいます。
私もコロッケが好きで、長年コロッケに携わってきましたが、あるときふと気になりました。
「そういえば、コロッケの糖質ってどれくらいなんだろう?」
コロッケといえば揚げ物なので、カロリーや脂質を気にする方は多いと思います。でも主な材料はじゃがいもで、衣には小麦粉やパン粉も使います。そう考えると、糖質も気になるところです。
私自身、以前は白いご飯をしっかり一膳、そこにコロッケを2個という食べ方を普通にしていました。
「コロッケはおかずだから」と、あまり深く考えていなかったんですね。
今回は、コロッケの糖質はどれくらいなのか、種類によって違いがあるのか、糖質が気になるときはどう食べればよいのかを、コロッケ屋の目線も交えながらお話しします。
目次
コロッケの糖質はどれくらい?
「コロッケって、結局何個くらいまでならいいんだろう?」
私も糖質について調べ始めたとき、最初に気になったのはそこでした。
文部科学省の食品成分データでは、一般的なポテトコロッケ100gに含まれる利用可能炭水化物は、およそ23~25gです。
ただ、この「100g」という数字が少々やっかいです。
小ぶりなコロッケもあれば、一つでかなり食べ応えのあるものもあります。じゃがいもが多いもの、ひき肉や玉ねぎが多いもの、衣が薄いもの、しっかり衣がついているもの。コロッケとひと言でいっても、実際にはかなり違います。
私も「じゃあ1個ならこのくらい」と簡単に考えたかったのですが、どうもそうはいきません。
市販のコロッケで栄養成分表示がある場合は、まずそこを見るのが分かりやすいでしょう。
それに、コロッケだけを単独で食べることも案外少ないですよね。夕食ならご飯、昼食ならパンと一緒ということもあります。
「何個まで」と個数だけで線を引くより、その日に一緒に食べるものまで見たほうが、私は分かりやすいと思っています。
なぜコロッケには糖質が含まれている?
コロッケの糖質と聞くと、まず思い浮かぶのはじゃがいもです。
じゃがいもには、でんぷんを中心とした炭水化物が含まれています。
さらにコロッケは、じゃがいもだけで作るわけではありません。一般的には、成形した具材に小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げます。
つまり、じゃがいもだけでなく衣にも糖質が含まれているということです。
私も昔は「じゃがいもは野菜だから、それほど気にしなくてもいいのかな」と思っていました。
でも、キャベツやレタスなどとは少し違い、じゃがいもはでんぷんを多く含む食材です。
とはいえ、「糖質があるからコロッケを食べないほうがいい」という話ではありません。
何から作られているのかを知っておくだけでも、「今日はご飯を少し減らそうかな」「野菜を一品増やそうかな」と考えやすくなります。
ご飯とコロッケは糖質が重なりやすい?
炊きたての白いご飯と、揚げたてのコロッケ。
これは本当によく合います。
私もコロッケをひと口、ご飯をひと口、と食べているうちに、コロッケ2個とご飯一膳をきれいに食べ終えていたことが何度もあります。
コロッケ好きとしては大満足です。
ただ、ご飯にもコロッケにも炭水化物が含まれています。
そこで最近は、コロッケそのものを我慢するのではなく、その日の組み合わせを少し変えるようになりました。
コロッケを2個食べたい日は、ご飯をいつもより少なめにする。千切りキャベツやサラダ、きのこ、汁物を一緒に食べる。反対に、ご飯をしっかり食べたい日はコロッケを1個にすることもあります。
毎回きっちり数字を計算しているわけではありません。
「今日はコロッケだから、ご飯はちょっと少なめにしておこう」
私の場合は、そのくらいの感覚のほうが続けやすいです。
コロッケの種類によって糖質は違う?

コロッケには、実にいろいろな種類があります。
定番のポテトコロッケをはじめ、カニクリームコロッケ、コーンクリームコロッケ、かぼちゃコロッケなど、中に入る具材によって味も食感も大きく変わります。
そこで気になるのが、「種類によって糖質も違うの?」ということです。
前述したように、一般的なポテトコロッケは100gあたり利用可能炭水化物がおよそ23~25g。
カニクリームコロッケやコーンクリームコロッケも、商品や作り方によりますが、同程度の範囲になるものがあります。
「クリーム系ならじゃがいもを使わないから糖質が少ないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、クリームコロッケに使うホワイトソースには小麦粉などが使われますし、外側にはパン粉の衣もあります。
そのため、種類が変わったからといって、必ず糖質が大幅に少なくなるとは限りません。
私自身も「ポテトとクリームなら、どっちがいいんだろう?」と思ったことがありますが、今では数字だけで選ぶより、それぞれのおいしさを楽しみながら量を意識するほうがいいと思っています。
糖質が気になるときのコロッケの食べ方
糖質が気になる日は、まずご飯やパンとの組み合わせを見てみるのが簡単です。
たとえばコロッケサンド。私も好きですが、パンにもコロッケにも炭水化物が含まれています。
もちろん、食べてはいけないという話ではありません。
コロッケサンドを食べるならほかの食事を少し軽めにする、夕食でコロッケを食べるならご飯の盛りを控えめにする。そんな調整でもいいと思います。
野菜や肉、魚、汁物などを一緒に食べるのも一つの方法です。
そして私が一番避けたいのは、「コロッケを食べたから失敗した」と思うことです。
糖質やカロリーの数字は参考になります。でも、食事は毎日のことです。好きなものを全部我慢するのはなかなか続きません。
揚げたての衣のサクッとした感じ、そのあとにくるじゃがいものほくっとした食感。そこまで含めてコロッケのおいしさです。
食べる量を少し考えながら楽しむ。
私は、そのくらいの付き合い方でいいと思っています。
コロッケの糖質を知って、おいしく楽しもう
ここまでコロッケの糖質について見てきました。
一般的なポテトコロッケの場合、100gあたりの利用可能炭水化物はおよそ23~25gですが、これはあくまで目安。実際には大きさも違えば、中に入っている具材も違います。衣が薄いものもあれば、しっかりついたものもあります。
ですから私は、「コロッケ1個だから大丈夫」「2個だから多い」と、個数だけで考えなくてもいいのかなと思っています。
実際、私も昔はそんなことをまったく気にしていませんでした。
揚げたてのコロッケがあれば、ご飯をよそって、ソースをかけて、そのまま2個くらい食べる。むしろ、それが普通でした。
今でもご飯とコロッケの組み合わせは好きです。
ただ、糖質のことを知ってからは「今日はコロッケを2個食べたいから、ご飯は少し少なめにしておこう」と考えることがあります。反対に、しっかりご飯を食べたい日はコロッケを1個にすることもあります。
そんな程度です。
毎回きっちり数字を計算しているわけではありません。
コロッケは、揚げたての衣がパリッとした瞬間もおいしいですし、そのあとにじゃがいものほくっとした食感がくるのも好きです。そこにひき肉のうま味があったり、バターの風味があったり、クリームのまろやかさがあったり。同じコロッケでも、食べてみるとずいぶん違います。
男爵コロッケ工房でも、男爵肉コロッケだけでなく、インカのめざめバターコロッケ、道産子コーンコロッケ、函館カニクリームコロッケなどを作っています。
私なら、定番の男爵コロッケを食べた次は、ちょっと違うものを選びたくなります。
「今日はじゃがいものコロッケにしよう」
「次はクリーム系にしよう」
それくらい気楽に選ぶのも、コロッケの楽しさです。
糖質が気になるからといって、食べたいものを全部遠ざける必要はないと思っています。
どれくらい含まれているのかを知っておけば、その日のご飯を少し減らしたり、野菜を一品足したり、自分なりに調整できます。
私も、コロッケを作る側でありながら、食べる側でもあります。
だからこそ、数字だけを見て我慢するより、「今日はどう食べようかな」と考えながら、最後までおいしく食べたいなと思っています。

