サクッとした衣に箸を入れると、中からなめらかなクリームが顔を出すカニクリームコロッケ。普通のポテトコロッケとはまた違った、ちょっと贅沢な気分を味わえるのが魅力です。
私たちが函館で作っている「函館カニクリームコロッケ」も、そんな一品。地元・函館の牛乳を使った自家製ホワイトソースにズワイガニを合わせ、カニの旨みとクリームのコクを一緒に楽しめるように仕上げています。
ただ、カニクリームコロッケは「家で揚げると破裂しそう」「中までちゃんと温まっているか心配」という声もよく聞きます。私自身、コロッケを扱っているからこそ、きれいに揚がったときのうれしさも、途中で衣が割れてしまったときの残念さもよく分かります。
そこで今回は、函館カニクリームコロッケの魅力とともに、家庭でおいしく楽しむためのコツやおすすめの食べ方をご紹介します。
目次
函館カニクリームコロッケとは?
カニクリームコロッケの楽しみといえば、やっぱりあのクリーミーな中身です。衣に箸を入れたとき、とろっとしたクリームが見えると、それだけで食欲をそそられます。
私たち男爵コロッケ工房で作っている「函館カニクリームコロッケ」には、地元の函館牛乳を使っています。牛乳から仕込んだ自家製のホワイトソースに合わせるのはズワイガニです。
作るうえで意識しているのは、ただ濃厚にすることではありません。クリームばかりが強いと、せっかく入れたカニの味が隠れてしまいます。
私も食べるときは、まず何もつけずにひと口。最初はホワイトソースのまろやかさを感じますが、噛んでいるうちにカニの風味もじわっと出てきます。このくらいのバランスが、私はちょうどいいと思っています。
もちろん、味だけではありません。揚げたてならではの食感もカニクリームコロッケの楽しみです。
外側はサクッとしているのに、中はとろり。同じコロッケでも、じゃがいもを使ったホクホクのコロッケとはずいぶん印象が違います。
衣のサクサク感と、なめらかなクリームを一緒に味わえること。これも函館カニクリームコロッケを食べる楽しみのひとつです。
いつもの夕食に一品加えるのはもちろん、「今日はちょっとおいしいものを食べたいな」という日にも、ぜひ選んでいただきたいコロッケです。
函館カニクリームコロッケのおいしさを支える「カニ」と「クリーム」
カニクリームコロッケは、カニだけがおいしくても、クリームだけが濃厚でも、どこか物足りないものです。
私が大事だと思っているのは、この二つを一緒に食べたときのおいしさ。どちらかが目立つのではなく、ひと口の中でちゃんと両方を楽しめることです。
函館牛乳で作る、なめらかなホワイトソース
函館カニクリームコロッケのホワイトソースには、地元の函館牛乳を使っています。
口当たりはなめらかで、しっかりコクもある。でも、濃厚すぎてカニの味が分からなくなってしまうような仕上がりにはしたくありません。
実際に食べてみると、最初に感じるのはホワイトソースのまろやかさ。そのあとを追うように、カニの風味が口の中に残ります。
私は揚げたてを食べるなら、ソースをかける前にまずひと口。そのまま食べると、衣の香ばしさやクリームの味がよく分かります。
ソースを合わせるのは、それからでも遅くありません。
クリームの中に感じるズワイガニの味
そして、忘れてはいけないのがズワイガニです。
カニクリームコロッケを買ったからには、やっぱり「ちゃんとカニの味がする」と思ってもらいたい。私自身、食べてみてクリームの印象しか残らないと、少し寂しく感じます。
函館カニクリームコロッケでは、なめらかなホワイトソースと一緒に食べても、ズワイガニの風味を楽しめるように仕上げています。
サクッとした衣を割って、熱々のクリームをひと口。まろやかな味の中からカニの旨みが感じられると、「やっぱりカニクリームコロッケはこれだな」と思います。
クリームとカニ、どちらかではなく両方を味わう。そこが、私たちの函館カニクリームコロッケでぜひ楽しんでいただきたいところです。
カニクリームコロッケを破裂させずに揚げるコツ

冷凍のカニクリームコロッケを家で食べるとき、一番心配なのが「揚げている途中で破裂しないか」ではないでしょうか。
私たちも毎日コロッケと向き合っていますが、衣が割れて中身が出てしまうと、やっぱり残念です。
特にカニクリームコロッケは、中身がやわらかいため慎重に扱いたいところ。
大切なのは、油の温度をしっかり上げてからコロッケを入れ、衣が固まるまでむやみに触らないことです。
油の温度が低い状態で入れると、衣が油を吸いやすくなります。さらに、温度が上がるまで長時間揚げることになり、中のクリームが先に熱くなりすぎて衣が破れる原因にもなります。
反対に、油へ入れた直後に菜箸で何度も動かすのもおすすめできません。
私も揚げていると、ちゃんと色づいているか気になって触りたくなります。ただ、ここは少し我慢。表面の衣が固まってから必要な分だけ返すほうが、きれいに仕上がります。
「油の温度を下げない」「入れた直後は触りすぎない」。まずはこの2つを意識してみてください。
中までおいしく温めるには?
「衣はきれいなきつね色なのに、食べてみたら中心がまだ冷たかった」
冷凍コロッケでは、こんな失敗もあります。
だからといって長時間揚げればいいかというと、そう単純でもありません。長く揚げすぎれば衣が濃くなり、クリームが外へ出てしまう可能性もあります。
そこで意識したいのが、一度にたくさん入れすぎないことです。
冷凍されたコロッケを一度に何個も油へ入れると、油の温度が一気に下がります。衣はなかなか色づかず、その間にも中身は少しずつ加熱されていくため、仕上がりを見極めにくくなってしまいます。
鍋の大きさに合わせて余裕を持って揚げるのがポイントです。
そして、揚がったらすぐに割らず、少しだけ置いておくのもおすすめです。余熱で中心部まで熱がなじみます。
カニクリームコロッケは、中のクリームがかなり熱くなる料理でもあります。揚げたてを急いで頬張るより、ほんの少し待つ。そのほうがクリームの味も落ち着き、私はおいしく感じます。
濃厚な味わいを楽しむおすすめの食べ方
きれいに揚がった函館カニクリームコロッケ。せっかくなら、カニとホワイトソースの味を生かして楽しんでいただきたいところです。
まずは何もつけずに
最初のひと口は、ぜひそのままで。
ソースをかける前に食べてみると、函館牛乳を使ったホワイトソースのコクやズワイガニの風味を感じやすくなります。
濃い味のソースを最初からたっぷりかけてしまうと、せっかくのクリームやカニの味が隠れてしまうことがあります。
途中で味を変えたくなったら、少量のソースを添える。そんな食べ方もおすすめです。
野菜を添えて洋食屋さん風に
千切りキャベツやレタス、トマトなどの野菜を添えるだけでも、立派な一皿になります。
クリーミーなコロッケのあとに野菜を食べると口の中がさっぱりするので、濃厚な味わいを最後まで楽しみやすくなります。
夕食のメインとして食べるなら、スープやサラダを合わせてもいいですね。
ご飯と合わせて簡単ドリアに
少し違った食べ方を楽しみたいなら、カニクリームコロッケを使った簡単ドリアもおすすめです。
耐熱皿にご飯を広げ、その上にカニクリームコロッケをのせてトースターで加熱します。コロッケの中のホワイトソースが、ご飯とよく合います。
チーズを少し加えて焼けば、さらにコクのある仕上がりに。
「今日は普通に揚げて食べよう」「次はドリアにしてみよう」と、同じカニクリームコロッケでも食べ方を変えられるのは楽しいところです。
函館の味を自宅の食卓で楽しんでみませんか?
カニクリームコロッケは、普段のおかずとして食べられるのに、食卓に並ぶとちょっとうれしくなる。私にとっては、そんなコロッケです。
男爵コロッケ工房の「函館カニクリームコロッケ」には、函館牛乳で仕込んだ自家製のホワイトソースとズワイガニを使っています。せっかくカニを使うのですから、クリームの濃さだけではなく、食べたあとにカニの風味がきちんと残るものにしたい。そんな思いで作っています。
私が好きなのは、やはり揚げたてです。
揚げ物をするとなると、鍋を用意したり、油を片付けたりと少々手間はかかります。それでも、きつね色に揚がったコロッケを割って、中から熱々のクリームが出てくるところを見ると、その手間も忘れてしまいます。
まずは何もつけずにひと口食べてみてください。そのまま味わったあとは、ソースを少し添えたり、野菜と一緒に食べたり。好みに合わせて楽しんでもらえればと思います。
毎日の献立を考えていると、「今日は何にしよう」と迷う日もありますよね。そんな日の夕食にも、いつもより少しだけ特別なものを食べたい日にも。
函館で作ったカニクリームコロッケを、ご自宅で気軽に楽しんでいただけたらうれしいです。

